【USCPA BEC】新試験制度(CBT3)から新規追加されたTBSへの対策(試験範囲の考察)

BEC TBS対策

2017年4月導入された新試験制度(CBT3)から新規に追加されたBECのTBS問題について、本記事で対策をまとめてみたいと思います。

 現状、新試験制度(CBT3)が始まって間もないため、予備校各社はBECのTBSに完全に対応できていない状況だと思いますので、TBS対策どうしようという方はご参考までにご一読ください。

はじめに

まずはじめにBECのTBS問題について、考察するに当たり、以下のAICPA提供の2018 Exam Blueprints(effective January 1, 2018)を参考にします。

以下、リンクを張っておきますのでご確認ください。

AICPA-2018 Exam Blueprints(effective January 1, 2018)

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BEC試験範囲

BEC Blueprint(2ページ)を確認すると、BECの試験範囲は、以下、AreaⅠ~AreaⅤの5つに分類されます。

BECの特徴として、各Areaが底まで関連性が高くなく独立している点にあります。

また、各Areaの配点の偏りが少ないため、全てのAreaで満遍なく学習して、苦手分野を作らないのがBEC攻略の一つのポイントになります。

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Skill Levelについて

試験対策をする上で、確認しておきたいのが「Skill level」です。

BEC Blueprint(2ページ)を確認すると、以下のように4つのレベルに分類されています。

新試験制度(CBT3)の変更点の一つとして、Remembering and UnderstandingレベルやApplicationレベルといった問題からより高度なAnalysisレベルやEvaluationレベルのスキルが要求されてきます。

つまり、従来より、AnalysisレベルやEvaluationレベルの問題が出題されるようになり、より問題の難易度が難しい試験になりました。

※EvaluationレベルはAUDのみで出題されます

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上記レベルはそれぞれMC、TBS、WCに以下のような割り振りがなされています。

  • MC:Remembering and Understanding, Application
  • TBS:Application, Analysis, Evaluation
  • WC:Application

また、BEC Bluescriptのページ7~14までのSkillとTopicのマトリックスを確認すると、TBSにおけるAnalysisレベルの出題はAreaⅡ(経済)、AreaⅢ(財務管理)、AreaⅤ(管理会計)に限定されていることがわかります。

このことから、BECのTBS対策で注意すべき範囲は、これらのAreaⅡ(経済)、AreaⅢ(財務管理)、AreaⅤ(管理会計)からの問題範囲です!

※Analysisレベルは、AreaⅠ&AreaⅣでは出題されません

これらの範囲を重点的に対策するようにしましょう!

対策すべきTBS出題範囲
  • AreaⅡ(Economic concepts and analysis, 経済)
  • AreaⅢ(Financial Management, 財務管理)
  • AreaV(Operations Management, 管理会計)

Skill Levelに応じた配点

Skill Levelに応じた配点については、Introduction(2ページ)を確認すると、以下のように各科目について、Skill Levelに応じた配点が記載されています。

以下のテーブルを見ていただくと、各科目でどれくらいの配点がSkill Levelsに応じて配分されるのかわかります。

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上記の図から、BECの場合、Analysisレベルが20-30%出題されますことがわかります。

TBS出題範囲の考察

これまでの情報をまとめると、TBSの出題割合35%の内、Analysisレベルの出題が20-30%あるので、実質的に60%~85%はAnalysisレベル(AreaⅡ, Ⅲ, Ⅴ)の問題になります。

AreaⅡ, Ⅲ, ⅤのTBS問題全てがAnalysisレベルの問題ではなく、Applicationレベルも含まれる可能性を考慮すると、TBS問題は、ほぼAreaⅡ(経済)、AreaⅢ(財務管理)、AreaⅤ(管理会計)から出題されると考えられます。

AreaⅠ、AreaⅣがTBSで出ないかと言われるともちろん出る可能性はありますが、AICPAの公表しているデータから考察すると、そこまで比率が高いことはありえないと言えるでしょう。

4問のTBS問題の内、3~4問は上記3つの範囲から出題され、残りの範囲であるAreaⅠ(Corporate Governance)、AreaⅣ(Information Technology)は出題されたとしてもApplicationレベル(MCレベル)の問題となります。

※但し、TBS4問の内に1問が採点されないダミー問題が入っているので、本番では、AreaⅠやAreaⅣの範囲の問題が必ずしもMCレベルとは限りません

【BEC】TBS対策 まとめ

BECのTBS対策として、以下を念頭に置いて、学習を進めるのがおすすめです。

  • 重要論点(AreaⅡ,Ⅲ,Ⅴ)は徹底的に予備校のTBS問題の演習( 2~3週)して、不明点がなくなるレベルまで対策をしよう!
  • AreaⅠ,Ⅳは、主にMC及びWC対策を重点的に!TBS問題のApplicationレベルの問題の問題(MCレベル複合問題)に備えよう!

予備校各社は、まだBECのTBS問題にしっかりとした対策が出来ていないのが現状ですので、本記事を参考にTBS問題の対策を進めていってください。

【おまけ】Analysisレベルの出題論点(日本語訳)

AnalysisレベルのRepresentative Task(13論点)について、忙しくて目を通す暇がない人のために、日本語訳を作っておきました。

日本語訳はGoogle翻訳を元に、訳がおかしいところを少し手を加えた程度ですので、ご参考程度にご覧ください。

僕がBECを受けたときには、3題はこの中にある論点から当然出題されています。残りの1題はFARみたいな問題が出てました。

この中の論点で、複数の参考資料から状況を読み取って、適切な対応を回答する問題などが出ましたよ!

AreaⅡ(Economic concepts and analysis, 経済)

  • 市場の影響が経済全体に及ぼす影響だけでなく、事業体の事業戦略、事業およびリスクに与える影響を決定する(Determine the impact of market influences on the overall economy as well as on anentity’s business strategy, operations and risk.)
  • 重要な取引(企業結合、事業売却など)やビジネス上の根拠を決定し、その根本的な経済的実態の説明をする(Determine the business reasons for, and explain the underlying economic substance of,significant transactions (business combinations, divestitures, etc.).

AreaⅢ(Financial Management, 財務管理)

  • 適切な場合に統計的分析を使用して、最適資本構造の範囲内で、新しいビジネスイニシアチブやオペレーションの資金調達のための戦略を比較・対比する(Compare and contrast the strategies for financing new business initiatives and operations within the context of an optimal capital structure, using statistical analysis where appropriate.)
  • Working Capital Ratio Analysesを用いて、Working Capital Cycle(キャッシュ・コンバージョン・サイクル(CCC))の著しい変動または変化を検出する(Detect significant fluctuations or variances in the working capital cycle using working capital ratio analyses.)
  • 所与の事業体の運転資本への影響を決定するために在庫管理プロセス(価格と評価方法を含む)を比較する(Compare inventory management processes, including pricing and valuation methods, to determine the effects on the working capital of a given entity)
  • 特定の事業体の運転資本に与える影響を決定するため、買掛金管理手法(割引使用、ディスカウントポリシーに影響を及ぼす要因、支払い方法としての電子送金の利用、最適なベンダー支払いスケジュール決定など含む)を比較する(Compare accounts payable management techniques, including usage of discounts, factors affecting discount policy, uses of electronic funds transfer as payment methods and determination of an optimal vendor payment schedule in order to determine the effects on the working capital of a given entity.)
  • 所与の事業体の運転資本への影響を決定するため、銀行-企業間の契約(クレジット、借入能力、および債務保証条項の遵守の監視を含む)を区別する(Distinguish between corporate banking arrangements, including establishment of lines of credit, borrowing capacity and monitoring of compliance with debt covenants in order to determine the effects on the working capital of a given entity.)
  • 特定の事業体の運転資本への影響を決定するため、信用管理政策において、事業体のビジネスリスクとビジネスチャンスとの違いを解釈する(Interpret the differences between the business risks and the opportunities in an entity's credit management policies to determine the effects on the working capital of a given entity)
  • 短期借入金や長期借入金による資金調達による運転資本への影響を分析する(Analyze the effects on working capital caused by financing using long-term debt and/or short-term debt.)
  • 財務指標の計算(回収期間法、正味現在価値NPV、経済付加価値、キャッシュフロー分析、IRR法など)、財務モデリング、予測、予測、分析の手法を用いて、投資の選択肢を比較する(Compare investment alternatives using calculations of financial metrics (payback period, net-present value, economic value added, cash flow analysis, internal rate of return etc.), financial modeling, forecasting, projection and analysis techniques.
  • リース vs. 購入決定シナリオのオプションを比較する(Compare options in a lease vs. buy decision scenario.)

AreaV(Operations Management, 管理会計)

  • 事業体のパフォーマンスおよびリスクプロファイルの特定の状況(例えば、Return on Equity、Return on Assets、Cotribution Marginなど)を分析するため、どの財務的および非財政的対策が分析に適しているかを判断する(Determine which financial and non-financial measures are appropriate to analyze specific aspects of an entity’s performance and risk profile (e.g., Return on Equity, Return on Assets, Contribution Margin, etc.).)
  • ビジネスシナリオを分析することで、主要なコスト要因を測定するための適切な差異分析手法を決定する(Determine the appropriate variance analysis method to measure the key cost drivers by analyzing business scenarios.)