学習の習熟度について把握するための指標

f:id:yosso-cpa:20180319191016j:plain

学習の習熟度について、自分がどのくらい理解できているのかそういった指標について、客観的に分析するための考え方をご紹介致します。

個人により独自の考え方がありますので、ここでは、こういう考え方もあるのだなぁという参考程度でご覧頂ければと思います。

はじめに

まず始めに、TwitterのPeing(質問箱)で以下のような質問をいただいたので、今回、この質問への回答を記事にしてみたいと思います。

質問内容は大きく以下の2点です。

  • 学習の習熟度についての把握するための指標
  • 学習の各フェーズでの正答率の変遷

f:id:yosso-cpa:20180319190158j:plain

学習の習熟度について把握するための指標

僕が実際に学習していたときに使っていた指標は大きく3つです。

  1. 復習の間隔・回数
  2. 問題集の正答率(MC・TBS)
  3. 学習時間

この中で、学習の習熟度として、一番比重を置いていたのが1番と2番です。学習時間は、どちらかというとモチベーションの維持の観点の方が意味合いが強かったかもしれません。

もちろん模試の点数も参考になると思います。

復習の間隔・回数

復習の間隔については、少し掘り下げて解説していきます。まず前提知識として、記憶のメカニズムについて知っておく必要があります。

参考

以下、参考になりそうな記事を載せておきましたので、以降の内容を読む前にご一読ください。

「復習4回」で脳をダマすことができる(プレジデント・オンライン)

その日に復習をするのは非効率だった!? 「実験心理学」による効率的学習法【前編】

エビングハウスの忘却曲線

これは学習法について、調べたことがある人であればお馴染みの内容です。

エビングハウスの忘却曲線とは、無意味な3つのアルファベットの羅列を被験者に覚えて貰い、時間の経過に伴い、どれくらい忘れるのかを実験して調べたものです。

1時間後には56%、1日後には74%、1週間後には77%、1ヶ月後には79%を忘れてしまうと結果が出ています。

ここで注意したいのは、あくまでもこの実験は、ランダムなアルファベットの羅列を対象とした実験であり、必ずしも全ての学習について同様に当てはまるものではありません。

英単語の暗記、同様に暗記の性質が強いモノが基本的に忘れやすく高頻度の復習回数が必要になってきます。

一方で、過去の知識・経験から密接に関係する情報については、場合よっては一回の学習で深く記憶に定着することも十分にあり得ますし、高頻度の復習が逆に非効率になる可能性もあります。

僕の場合、「暗記要素の強い部分・理解が不十分なところ・忘れそうと思ったところ」などには、マーカーを引き、付箋を貼っておいて、こまめにテキスト+MCで復習するように学習し、理論が重要なところはMCベースで復習間隔を守って復習するなど、多少、復習するときには工夫をした方が効果的と考えています。

暗記要素の強い科目やピンポイントの論点では、後述の復習間隔よりかなり速いペースで復習していました。

適切な復習間隔

実験心理学の研究によれば、学習した日に復習をするメリットはないようなので、約1日~3日後に一回目の復習をするのが良さそうです。忘れかけた時に学習するのが最も効率が良く覚えられるようです。

具体的には、以下のように復習の間隔を守って学習すると良いと思います。

  • 復習1回目:1日~3日後
  • 復習2回目:1週間後(1回目より)
  • 復習3回目:2週間後(2回目より)
  • 復習4回目:4週間後(3回目より)

 

尚、ここでの復習は、テキストを読むのではなく問題演習(MCやTBS問題)をするという前提でお考えください。

初回の問題演習(MC)は、講義視聴直後に行っているものとします。ちなみに、講義聴いて、演習しないでどんどん講義だけ進めるというのは絶対にしないでくださいね!

適切な復習回数

「何回演習したらいいのか?」という答えですが、上記の復習間隔を守った上で、4回復習をした段階が一つの目安になると思います。(参考:「復習4回」で脳をダマすことができる(プレジデント・オンライン)

僕の経験上、適切な復習をした場合、3~4回が妥当な回数になりました。3~4回問題演習してた時点で、選択問題(MC)ではほぼミスがなくなってきました(正答率95%以上)

また、間違えたことがある問題は、6、7回くらいは演習した方がよいかもしれません。

尚、適切な復習ができなかった場合、平均4回以上の復習(5回以上の演習)が必要になると思います。

僕の場合、学習上、復習までに大きく時間が空いてしまった科目(FAR)では、平均5回のMCの演習が必要になりました。

この目安の回数の4回(演習5回)というのは、人により適切な回数があると思いますので、実際に学習してみて、自分に合った回数がどれくらいなのか把握されるのが一番良いと思います。人によっては、5回以上がちょうどいい方もいると思います。

一番大切なのは、復習間隔を守って、間隔を空けすぎないことに尽きると思います。

正答率

正答率について、大体目安として、以下が参考になると思います。

  • 1回目の正答率:50~60%(初見正答率は基本関係なし)
  • 2回目の正答率:80%以上
  • 3回目の正答率:90%以上
  • 4回目以降の正答率:95%以上

尚、復習間隔が空きすぎていると、恐らく上記の正答率は難しいと思います。その場合は、復習間隔が空きすぎており、復習時には内容をすっかり忘れてしまっており、非効率になっている可能性が高いのでご注意ください。

復習の間隔を守った場合、僕の実績値も大体上記の正答率にはなっています。

学習時間

まず、学習をされる際は、必ず学習時間をしっかり測定しておくことをおすすめします。

学習時間を計っておくと、どれくらい累計で時間を費やしてきたのか、学習効率が悪くなってきていないかなど、自分の学習進捗状況を確認する一つの手段にもなります。

また、タイムマネジメントがしっかりできているかというのを客観的に見ることができます。

 

別記事で、アビタスの教材から、MC問題数やTBS問題集を元に必要な学習時間を試算していますので、それを参考にして見てみたいと思います。

【別記事】USCPA合格に必要な学習時間

以下が試算値になりますが、これらはかなり厳しめの数字だと思っています。

  • FAR:377 h
  • AUD:222 h
  • BEC:258 h
  • REG:312 h

講義を省く、MCの間違えたところの動画視聴を省く、演習回数を合計4回(復習3回)より少なくするなどしなければ、上記の学習時間より早くすることは難しいので、まずは上記時間が参考になると思います。

MCの演習回数を5回(復習4回)とした場合、それぞれの科目で+αの時間を考慮した場合は、以下がざっくりとした目安となります。

  • FAR:423 h (= 377 h + 46 h)
  • AUD:248 h (= 222 h + 26 h)
  • BEC:288 h (= 258 h + 30 h)
  • REG:348 h (= 312 h + 36 h)

まずは時間を測定してみて、上記学習時間に達していない場合、そもそも学習時間が足りていないと判断された方がよいです。

MCやTBS問題の会陰周回数と正答率を確認し、直近の演習データが90%以上の正答率に達していない場合は、必要な学習時間を再度見積もってみる必要があると思います。

StudyplusやTogglなどのアプリを使って学習時間を測定しておくのがおすすめなので、是非、利用されていない方は、時間を測定するようにしてください。

  • Studyplus:SNSの機能があるので、SNS機能が欲しい人はこっち
  • Toggle:機能が非常にシンプルで分析も十分可能

最後に

学習の習熟度を測る指標として、以下の3つについてご紹介致しました。

  • 復習の間隔・回数
  • 問題集の正答率(MC・TBS)
  • 学習時間

学習する際は、自分の進捗度を客観的に見るための軸を持っている場合、学習中の心理的負担も軽減できると思います。

復習の回数は、権威ある東大の脳研究者である池谷教授が復習回数は4回(演習5回)がベストといっているので、それを盲目的に信じるのも一つの作戦です(笑)

復習間隔を適度に守り、復習を5回やり、MCの正答率が大体90%以上(累計正答率80%超)となったら、学習は十分できたと考えて、自信を持って本番に臨みましょう!

これぐらいやって落ちてしまった場合、原因を分析してみて、場合によっては他教材に手を出すのも有りだと思います。復習間隔を守っており、正答率も高い場合などでは特に当てはまると思います。

別の視点からの切り口から解説されていたり、教材によってはアビタス社の教材に載っていない情報もあります。逆もまたしかりですが。

TBSについては、今回、細かく言及しておりませんでした、個人的な見解ですが、TBS2回転+2回目の正答率が85%程度になれば、一度、受験されることをおすすめします。

【参考】僕の実際の正答率

演習回数毎の正答率はアビタスのシステム上、データ抽出するのが困難なので、チャプター毎の累計正答率と回転率のみ載せておきます。

MCの正答率は、大体、上述した正答率に近い値となっていると思います。初見正答率は60%前後、2回目は85%前後、3回目以降は大体95%の正解率だと思います。

3回目以降は、復習間隔を空けすぎていない場合、30問くらい解いて、1問ミスがあるかどうかぐらいの正答率でした。

問題は基本的に最低3回は演習しているようにしています(REG1以外)。また、3回連続で正解しているような問題の場合は、時間節約のため、復習間隔が1ヶ月以上空いていない限りは4回目以降は演習していません。

また、当然ですが、分野により得手不得手はありますので、得意な分野は始めから正答率が高く、苦手な分野では正答率は下がっています。

TBSに関しては、エクセルで独自に集計していたので、演習回数毎の正答率を記載しておきます。TBS1週目は70%超、2週目は90%超の正答率となっています。

以下、ご参考までにサマリーとアビタス社教材での演習実績のデータを載せておきます。

科目 MC累計 MC回答数 MC回転率 TBS1週目 TBS2週目
FAR1-3 85.60% 2346 5.32 79% 89%
FAR4&5 81.40% 2056 4.37 78% 92%
AUD 89.10% 2310 4.45 76% 93%
BEC 85.30% 2200 3.72 65% 92%
REG1 82.00% 856 3.02 85% 94%
REG2 88.30% 1462 3.33 74% 91%

FARの正答率

 

科目 Chapter MC累計 MC回答数 MC回転率 TBS1週目 TBS2週目
FAR1-3 1 96% 94 6.30 100% 100%
FAR1-3 2 94% 203 5.30 79% 88%
FAR1-3 3 77% 177 6.30 83% 84%
FAR1-3 4 83% 230 6.20 88% 93%
FAR1-3 5 92% 162 4.80 86% 93%
FAR1-3 6 85% 221 5.10 79% 89%
FAR1-3 7 94% 94 5.20 88% 100%
FAR1-3 8 79% 14 7.00 - -
FAR1-3 9 84% 134 6.10 80% 96%
FAR1-3 10 78% 246 5.60 58% 74%
FAR1-3 11 81% 105 5.50 33% 67%
FAR1-3 12 79% 144 4.60 99% 99%
FAR1-3 13 90% 115 4.30 64% 100%
FAR1-3 14 91% 251 5.30 77% 91%
FAR1-3 15 83% 156 4.00 81% 75%
  Subtotal 85.6% 2346 5.32 79% 89%
FAR4&5 16 82% 258 4.10 71% 95%
FAR4&5 17 73% 181 5.32 64% 90%
FAR4&5 18 70% 175 5.00 81% 87%
FAR4&5 19 80% 93 4.23 38% 100%
FAR4&5 20 82% 126 4.20 72% 96%
FAR4&5 21 76% 46 4.18 63% 81%
FAR4&5 22 71% 45 4.50 68% 100%
FAR4&5 23 86% 98 4.26 83% 87%
FAR4&5 24 88% 75 4.17 100% 100%
FAR4&5 25 84% 173 4.12 83% 89%
FAR4&5 26 88% 25 4.17 93% 93%
FAR4&5 27 94% 16 5.33 - -
FAR4&5 28 79% 48 4.80 94% 94%
FAR4&5 29 80% 116 5.27 89% 89%
FAR4&5 30 89% 56 4.67 96% 96%
FAR4&5 31 86% 96 4.80 75% 90%
FAR4&5 32 80% 46 4.60 91% 84%
FAR4&5 33 87% 47 4.70 88% 90%
FAR4&5 34 84% 51 3.64 81% 95%
FAR4&5 35 90% 21 4.20 95% 95%
FAR4&5 36 95% 20 5.00 60% 100%
FAR4&5 37 86% 185 3.63 63% 93%
FAR4&5 38 83% 59 3.69 79% 86%
  Subtotal 81.4% 2056 4.37 78% 92%

AUDの正答率

 

科目 Chapter MC累計 MC回答数 MC回転率 TBS1週目 TBS2週目
AUD 1 100% 15 5.00 - -
AUD 2 91% 122 4.36 67% 92%
AUD 3 86% 123 4.56 74% 94%
AUD 4 86% 109 4.54 - -
AUD 5 90% 89 4.45 81% 96%
AUD 6 90% 139 4.48 63% 100%
AUD 7 93% 263 4.31 82% 94%
AUD 8 89% 80 4.44 85% 95%
AUD 9 86% 167 4.51 80% 93%
AUD 10 87% 86 4.53 46% 69%
AUD 11 95% 129 4.30 77% 82%
AUD 12 90% 116 4.46 50% 97%
AUD 13 79% 42 6.00 - -
AUD 14 80% 5 5.00 79% 94%
AUD 15 90% 172 4.41 82% 93%
AUD 16 86% 153 4.37 81% 92%
AUD 17 90% 106 4.42 69% 100%
AUD 18 89% 170 4.36 75% 100%
AUD 19 89% 224 4.48 50% 93%
  Total 89.1% 2310 4.45 76% 93%

BECの正答率

 

科目 Chapter MC累計 MC回答数 MC回転率 TBS1週目 TBS2週目
BEC 1 90% 154 5.31 91% 100%
BEC 2 87% 101 4.81 77% 90%
BEC 3 86% 208 4.43 80% 91%
BEC 4 87% 133 3.59 53% 88%
BEC 5 86% 139 3.76 48% 100%
BEC 6 90% 20 4.00 - -
BEC 7 100% 4 4.00 - -
BEC 8 83% 265 3.73 54% 96%
BEC 9 78% 202 3.96 56% 94%
BEC 10 81% 72 4.50 26% 88%
BEC 11 84% 82 4.56 67% 83%
BEC 12 0% 0 - - -
BEC 13 93% 210 5.38 69% 85%
BEC 14 93% 114 4.22 66% 92%
BEC 15 82% 22 4.40 42% 63%
BEC 16 81% 135 2.33 78% 100%
BEC 17 85% 132 2.20 71% 95%
BEC 18 85% 72 3.00 30% 60%
BEC 19 79% 81 3.00 66% 97%
BEC 20 78% 54 3.00 83% 96%
  Total 85.3% 2200 3.72 65% 92%

REGの正答率

 

科目 チャプター 累計正答率 回答問題数 回転率 TBS1週目 TBS2週目
REG1 1 0% 0 - - -
REG1 2 88% 97 2.85 90% 93%
REG1 3 73% 86 2.77 81% 96%
REG1 4 74% 39 3.90 80% 100%
REG1 5 97% 31 3.10 80% 100%
REG1 6 85% 53 2.30 100% 100%
REG1 7 85% 47 3.36 79% 90%
REG1 8 81% 96 3.43 67% 93%
REG1 9 82% 186 2.66 90% 98%
REG1 10 76% 121 3.78 82% 87%
REG1 11 88% 100 3.23 100% 100%
  Subtotal 82.0% 856 3.02 85% 94%
REG2 1 94% 34 3.40 - -
REG2 2 91% 123 3.51 77% 94%
REG2 3 83% 95 3.52 46% 91%
REG2 4 88% 197 3.58 70% 96%
REG2 5 88% 86 3.58 83% 89%
REG2 6 86% 193 3.64 75% 88%
REG2 7 91% 107 3.45 94% 96%
REG2 8 90% 60 2.50 82% 73%
REG2 9 86% 118 2.51 68% 87%
REG2 10 83% 82 2.65 82% 91%
REG2 11 86% 94 3.48 76% 91%
REG2 12 93% 84 3.23 93% 93%
REG2 13 90% 40 3.33 77% 77%
REG2 14 89% 36 4.00 - -
REG2 15 93% 113 4.04 80% 97%
  Subtotal 88.3% 1462 3.33 74% 91%